Freyungのクリスマス市(2017年)

Advent(アドヴェント)は約1ヶ月・・・実際にクリスマス市などはもう少し早く始まりますから、もう少し長くクリスマスの空気を楽しめます。

年間を通して一番重要なイヴェントはクリスマスですから、年間の1/12はクリスマスの空気と言うわけです。

この時期には聖ニコラウスMariaempfängnis (マリアエンプフェングニス)といった習慣もあって、クリスマスの空気に溶け込んでいます。

 

さて、昨日はマリア・テレジア広場のクリスマス市を話題にしましたが、今日は地元でも人気のあるFreyungのクリスマス市を話題にします。

 


 

Freyungのクリスマス市は毎年"Altwiener Christkindlmarkt"(アルトヴィーナー・クリストキンドルマルクト)という名称でFreyungという旧市街地の広場で開かれています。

"昔のウィーン"・・・ということですね。

 

このFreyung (フライウング)はハプスブルグ家の前のバーベンベルク王朝時代にウィーンに宮廷を移したハインリヒ2世が、アイルランドからベネディクト会の修道士をここに呼んだ1155年から存続している歴史あるショッテン修道会と付属教会がある美しい広場です。

 

ここはかつては "Gegend bei den Schotten" (ショッテン修道会わきの地域)と呼ばれていました。

ドイツ語で現在のスコットランドはSchottlandと呼ばれていますが、Schotten は当時はアイルランドを意味していました。

Freyungという名は、このショッテン修道会に属したこの場所は、街からの行政が及ばない治外法権的な場所だったようで、ここに来れば自由になれる・・・ということから由来しています。

1710年からこの場所は「Freyung」と名付けられました。

 

 


 

この広場は二等辺三角形のような形で、周りにはショッテン教会だけでなく、多くの宮殿が立ち並んでいるウィーンらしい美しい広場です。

このショッテン教会側の限られた場所に屋台が立ち並び、この中は外界から完全に離れた別世界を形成しています。

広場が大きくないこともあり、小さい屋台が多く並んでいて、アム・ホーフ方面の入り口界隈にはクリスマスツリーが立ち、舞台も作られています。

私がここを訪れた時にはちょうどブラスアンサンブルの演奏がありました。

この広場に響き渡る澄んだ音が敬虔な気持ちにさせてくれます。

 

左上はこのクリスマス市で毎年最も多くの人が集まるプンシュスタンドです。

どこのクリスマス市もそうですが、プンシュコーナーがいつも混み合っています。

 


 

ここはウィーン中心部にありますが、市庁舎シェーンブルン宮殿ベルヴェデーレ宮殿などとは違って、圧倒的に地元の人が多く集まるクリスマス市で、そこらじゅうからオーストリアのドイツ語が聞こえてきます。

このクリスマス市のタイトルの通り、古き良き時代のウィーンのクリスマス市の空気を感じることができ、薄暗くなってからのライトで灯されたこの界隈の街並みの美しさもお勧めです。

 

 

 

 

 

 

 

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