ウィーンによく見られるこの時期の花 156 (アメリカキササゲ)

ウィーンは今年になって初めて日中30℃を超えました。

例年と比べると遅いと思いますが、冬が寒くなく、夏もそこまで暑くなく・・・というのが今年の気温の傾向のような気がします。

学校も年度末に近づき、まもなく休暇シーズンに入ります。

こちらは日差しが強いので太陽の下にいるとかなり暑く感じますから、半袖で日中過ごせるぐらいの陽気になれば"夏"と言ってもいいでしょうか。

そういう意味ではこちらは夏が長いのではないかと思います。

 

この時期に咲く花がかなり限られてきていますが、逆に特徴的でもあるわけで、今日はそのひとつです。

 

こちらはドイツ語でTrompetenbaum(トロンペーテンバウム),

学名ではCatalpa bignonioides,日本ではアメリカキササゲ

(アメリカ木大角豆)です。

 

ノウゼンカズラ科のキササゲ属で、落葉高木です。

原産は北アメリカの南東で、ヨーロッパには18世紀の前半1726年にイギリスの自然歴史家のMark Catesbyよってもたらされました。

日本には明治時代末期に入って来たそうです。

 

乳白色の白い特徴的な形の花をたくさん咲かせ、背丈もかなり高くなることから遠くからでもよく目立ちます。

ドイツ語の名前である"Trompeten"はトランペットという意味で、花がラッパの形のような釣鐘状になっています。

また実である細長い莢(さや)がぶら下がっているのも特徴です。

 

 

 

 

開花時期は6月~7月で、何となくマロニエを思わせるかのように、垂直上に3cm~5cmぐらいの釣鐘型の白い花をたくさん咲かせます。

でも近くで見るとわかりますが、色合いは白のマロニエのようですが、マロニエとは全く違う形をしています。

近縁種のキササゲよりこちらの方が花が大きく、美しいと思います。

花弁の内側には黄色のすじと紫色の斑点があります。

葉、樹皮、果実は薬用にも利用されます。

 

全体の高さ20mぐらいまでになり、葉は10cm~20cmで幅が広いハート型です。

 

 

 

こちらでは観賞用として公園や庭などによく見られます。

写真は2016年6月17日 15:30頃、家の近くで撮影したものです。

 

 

 

 

 

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