早いもので6月に入りました。
今年のウィーンは日中の気温がまだ30度を超えないものの夏日が多くあり、しかし雲の動きが複雑なので一時的に強い雨が降ったりすることもあります。
5月終わりぐらいは湿気が多い日が続きました。
前回のウィーンによく見られるこの時期の花はニセアカシアを話題にしましたが、今回は
アカバナサンザシと同じような濃いピンク色の花です。
こちらはドイツ語では
Reichblütige Weigelie
(ライヒブリューティゲ ヴァイゲリエ)、
学名ではWeigela floribunda、
日本語ではヤブウツギと呼ばれています。
スイカズラ科のタニウツギ属、落葉小高木です。
Weigeliaという名はドイツ=スゥエーデンの植物学者であり医者でもあり、科学者でもあるChristian Ehrenfried Weigelに因んでいます。
原産は東アジアで12種類程あり、日本にも固有種があります。
たいていこの写真で見られるようにそれぞれの枝が真っすぐ上に伸びる形で咲いています。
開花時期は5月~6月で、5枚の花弁を持ち、花の長さは5cm弱ぐらいで赤に近い濃いピンク色をしています。
高さは1m~2mぐらいですが場合によってはもっと高くなることもあります。
葉は長めで9cmぐらいでしょうか。
こちらでは公園、住宅地の中庭や民家の庭などに多く見られ、純粋なWeigelienではなく、
観賞用にアレンジされたWeigelienが多く普及しています。
色が綺麗ですから遠くからでもよく目立ちます。
写真は少し前ですが2016年5月15日16:45頃、ウィーン14区のERICH-AUER-PARKで撮影したものです。