ウィーン市の幼稚園と小学校について 3 (Schultüte)

ウィーン市の幼稚園と小学校についての3回目です。

前回は休みのことや小学校の入学などについて少しまとめました。

 

ウィーン市の幼稚園と小学校について

ウィーン市の幼稚園と小学校について 2

                   も御覧下さい。

 

日本では4月から新年度が始まりますから小学校1年生の入学式をこの前済ませた方や、社会人として働き始める方も多いでしょう。

 

今回はこちらの小学校の入学式について少し紹介します。

 

さて、無事に小学校入学が決まると日本でもそうですが学校で必要な様々な学用品を準備します。

新入生というとランドセルがトレードマーク的なイメージがあると思います。

こちらもいわゆるランドセル・・・Schultasche (シュールタッシェと呼ばれています)がちゃんとありますが、日本と違って個性豊かです。

日本のように黒、赤で誰でも同じランドセルではありません。

もちろん背負うタイプのものですが台形のような形が多く、体に負担がかからないように

お腹の所で止められるようなちょっとしたベルトもあり、調節できるようになっています。

流行りもののキャラクターがデザインされていたり、恐竜やLEGOなどもあり、子供達が楽しんで学校に行けるような工夫が施されています。

 

一般的に日本のような全校生徒で行われる入学式はありません。

基本的にそれぞれのクラスでの入学式のようなものがあります。

でもこれも担任の先生の方針などにもよって同じウィーン市立の小学校でも違いがあるようです。

 

小学校の初日に子供達が必ず学校に持って行くものは"Schultüte"(シュールテューテ)という三角錐状のもので、ソフトクリームのコーンのような形をしています。

この中には両親や祖父母から贈られたお菓子や学用品、ちょっとしたおもちゃがなどがいっぱいに詰め込まれていて、"小学校入学おめでとう!"という意味が込められています。

 

うちの子供の小学校の場合は・・・

小学校の初日、自分の教室でこれから一緒に学ぶ同じクラスの子供達全員が輪になって座り、両親やおじいさん、おばあさんが外側に立って見守り、担任の先生からの挨拶があり、先生が「みんな、素敵なSchultüteを持ってますね~。では青い色がついたSchultüteを持っている人は立って真ん中に来て!」という呼びかけをし、該当する子供達が立ち上がり

輪の真ん中で自分のSchultüteを誇らしげに皆に披露しました。

全ての子供達がSchultüteを見せた後、先生がそれぞれの子供達の名前を呼んで、名前を呼ばれた子供が立ち上がり、そして先生は「~の名札を持って来て!」と言い、友達の名札を持って来てその子に渡して行くというような自己紹介が行われました。

 

Schultüteはどういうものか以下googleのサイトを見て下さい。

https://www.google.co.jp/search?q=schultuete&hl=ja&tbm=isch&tbo=u&source=univ&sa=X&ved=0ahUKEwiWmquu0efKAhWKWhoKHQnGBl0Q7AkILA&biw=1536&bih=747&dpr=1.25

 

ちなみにSchultüteの習慣は200年以上前の1810年から始まったとされています。

 

小学校によってはSchultüteの習慣を行わない所もあるようです。

私の知り合いのお子さんが通っている小学校ではSchultüteがなかったので、子供がかわいそうなのでお母さんがSchultüteを個人的に用意してあげたそうです。

 

ウィーンに来られたら文房具屋さんに行ってみて下さい。

たくさんのSchultüteが売られています。

 

 

 

 

 

 

 

 

にほんブログ村に登録させて頂いております。

是非下記バナークリックをお願い致します。

とても励みになります! (^▽^)

 

 

にほんブログ村 海外生活ブログ オーストリア情報へ
にほんブログ村