ウィーンの街は森の都ですから緑が豊かな街です。
3月の半ばからウィーンは日に日に花が咲き始めているのがわかります。
リンク道路沿いの公園などを始め、街中で特徴ある花がたくさん見られます。
やっぱり花が咲いたウィーンの街は冬場とは全然違います。
たいていのガイドブックではウィーンの一番の目抜き通りと書かれているケルントナー通りには白い花が印象的な木が今年何本も植えられました。
今日はそれをテーマにしたいと思います。
こちらはケルントナー通りで、
写真に見られるように白い花をつけた木がたくさん植えられています。
ずっと奥にはシュテファン大聖堂が見えますね。
ちょっと前まではケルントナー通りを歩いていても花なんか咲いてなかったので全く気付かなかったのですが、ここ最近からベンチの中に植えられた木が白い花をつけているのがとても目立つようになりました。
これはドイツ語で Kobushi-Magnolie、学名ではMagnolia kobus、日本語ではコブシで、モクレン科のモクレン属、落葉広葉樹の高木です。
開花時期は3月~4月で、花の色は白で、高さは5m~18mぐらいになります。
花の大きさは6cm~10cmぐらいでしょうか。
ハクモクレンによく似ていますが、ちょっと違います。
(ハクモクレンもモクレン科のモクレン属です)
ハクモクレンは花が咲く時期には葉がないですが、このコブシは葉があります。
またコブシの方がちょっと小さい花です。
コブシの原産は日本です。
北海道から九州に分布しています。
街路樹や庭木としての用途の他に、建築材や花は香水の原料にもなるそうです。
このコブシがケルントナー通りを飾っていて、春のさわやかさと上品さを演出しています。
写真は2016年3月29日12:45頃に撮影したものです。