"Bleiguß"という大晦日の習慣

早いもので今年ももう大晦日となりました。

振り返るとフランスの出版社のテロやパリのテロ、そして難民問題など色々ありましたが、

お陰様で観光には全く影響がなく例年通り忙しい年でした。

私はクリスマスの3日間は家族と過ごすので絶対に仕事はしませんが、逆に年末、年始は毎年いつも仕事をしています。

特にウィーンはウィーンフィルのニューイヤーコンサートを楽しみにされているお客様も毎年たくさんいらっしゃいますし、年末、年始をウィーンで過ごすのが習慣・・・というお客様もたくさんいらっしゃいます。

 

さて、今年最後のこのコーナーの話題としこの大晦日にやる"Bleiguß" (ブライグス)という習慣について少し紹介しましょう。

 

"Bleiguß"(ブライグス)は

"Bleigießen"

 (ブライギーセン)とか

"Silvesterguß"

(ズィルヴェスターグス)とも呼ばれています。

 

"Blei"は鉛、"Guß"は注ぐ、

流し込み、なんて意味があります。

鉛を熱して溶かして、すぐに冷たい水の中に入れます。

 

これは一種の神託占いで、

こちらでは大晦日にこれをやる習慣があります。

 

左の写真に見られるように鉛でできた小さな様々な形をしたものがいくつもあります。

気に入った形をひとつ選び

それをこのスプーンの上に置き、ロウソクの炎の上にスプーンを持って行って鉛の形を溶かします。

熱くなってくるとすぐに鉛が溶けて液状になります。液状になったらすぐに事前に用意した冷たい水の中に投げ込みます。

すると、一瞬にして鉛が固まり、非常に個性ある形を形成します。

その形をよく見て、どんなものに似ているか判断し、それによって様々な説明があります。

1枚目の写真を見ると、右側の方にはそれぞれの形の説明が書かれています。

一種のおみくじのようなものです。

 

うちは毎年大晦日にこれをやってますが、実際に水の中で固まった鉛は、とても個性的な

そして複雑な形になるので、それがどの形に近いかという判断が意外と難しいです。

 

 

Wikipediaに写真があるので御覧下さい↓

https://de.wikipedia.org/wiki/Bleigie%C3%9Fen

 

 


 

この習慣は古代ローマ時代から存在していたようです。

神託占いといっても現在では決して深刻なものではなく、この大晦日の習慣として楽しみながら行われます。

 

それでは皆様、良い年をお迎え下さい。

私はこれから今年最後の仕事に出かけます。

来年も引き続きよろしくお願い致します。

 

 

 

 

 

 

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