難民問題その後 3

最後に難民問題を報告して今日でちょうど1ヵ月が経ちました。

難民問題でもウィーンも生活や観光には全く問題ありませんウィーン西駅の難民状況

難民問題 その後難民問題その後 2と何回かにわたって難民状況をお知らせしましたが、

冬の本格的な寒さが始まる前にドイツの方へ行こうとする難民はまだ見られます。

今日は少しその後の難民状況を報告します。

 

ドイツがオーストリアとの国境を強化するということから有刺鉄線をつけたちゃんとした塀のようなものを作りたい・・・という話が出ていて、そうなればオーストリアもスロヴェニア側の国境を強化するということになるのでしょう。

 

ハンガリーの国境強化の影響でオーストリアのNicckelsdorfは先週の日曜日の午後までに

到着した難民はゼロでした。

ここには以前たくさんの難民が集まりました。

現在の難民の新たなドイツへのルートは、シュタイヤーマルク州のSpielfeld からGrazに

向かうルートです。

毎日2.000人以上の難民がSpielfeldやBad Radkersburgに到着しているようです。

彼らのほとんどが電車でGrazまで行きます。そのためここには約1.000人の難民がトランジットとして一時的滞在をしています。

GrazからLinzを州都とするOberösterreichに難民が多く集まり、Linzが窓口的存在となっています。

LinzからドイツのPassau方面へは1時間に130人のペースで難民が国境を越えていて、

ここからは1日に5.100人ぐらいの割り合いでオーストリアを離れています。

 

GrazからLinz方面に行かず、迂回ルートとしてウィーンやケルンテン州に来る難民もまだいます。

 

以前大変な状態であったザルツブルクからドイツのFreilassingへは1時間で20人というペースで難民が国境を越えています。

一時滞在所も日曜日は1.537人という難民で溢れていました。

 

オーストリアはスロヴェニア政府に難民のオーストリア入国のためのスロヴェニアの出国を

1日1.500人に制限するように頼んだということです。

 

ウィーンの治安はいつもと変わらず良く、生活や観光などには全く影響はありません。

 

 

 

 

 

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