公認ガイドとして一言シリーズ 3  "オーストリアでの国家公認ガイドや送迎アシスタント業務について"

今日インターネットの普及で個人でも海外旅行を計画し、簡単に予約することができます。

それと並行して、様々な旅行会社からの魅力的なツアーもたくさんありますね。

このホームページのトップにも書いていますが、パッケージでも個人旅行でもそれぞれ

長所、短所がありますので、どちらがいいということは決して言えません。

それぞれ個人の考え方次第です。

 

パッケージ旅行ではウィーンの場合、100%政府公認ガイドが案内しますので、短時間でも質の高い観光を楽しむことができます。

 

個人旅行でもクオリティーの高い観光をされたい方が多くなってきたと実感しております。

私のこのホームページからもお陰様でたくさんのお問い合わせを頂いております。

 


さて本題に入りますが、最近インターネットの手軽さもあって、オーストリアにただ単に

長く住んでいる人、学生や別の仕事を本来しているような人が、ガイドサービスやアシスタントサービスをインターネット上などで提供しているようです。

しかも、旅行会社を通してガイドを頼む金額よりも、かなり安くなるようなことを売りにしている人もいるようです。

私は正直言って、あまり人のことは気にしないのですが、オーストリア旅行業界に関わる

大事な事ですし、同僚の中でも話題になっているので、今日はあえてこのブログコーナーにガイド、アシスタント業務について書かせて頂きます。


 

オーストリア国家公認ガイドは"Staatlich geprüfter Fremdenführer"と正式に言いますが、単純にFremdenfürer(フレムデンフューラー)と呼ぶことが多いです。

オーストリアの法律で"ガイド"として仕事ができるのは、オーストリア政府から公認されているオーストリア国家公認ガイドでなければいけません。

オーストリア国家公認ガイドとして仕事をするためには、オーストリア当局が定める国家試験をクリアーして、国家ライセンスを所持していなければいけません。

オーストリア国家公認ガイドはこの写真に見られる政府公認ガイドであることを示すロゴを仕事中必ず掲げていて、オーストリア当局の身分証明書を必ず携帯しています。

オーストリア国家公認ガイドはオーストリア全土を案内することができます。

 

それに対してアシスタントは空港送迎やショッピング、食事アシスタントを専門に行い、

観光案内はできません。

こちらでは"Reisebetreuer"(ライゼベトロイヤー)と呼んでいます。

アシスタントの場合は国家試験制度ではありませんが、オーストリア当局からの労働許可が必要です。

 

厳密にはガイド業務の中に、アシスタント業務が含まれますので、オーストリア国家公認ガイドはアシスタントとしても働けますが、逆にアシスタントはガイド業務をすることはできません。


 

ウィーンの場合、空港送迎は時間がバラバラですので、現実的に送迎はアシスタント業務になることがほとんどです。もちろん、空港から観光が始まるとか、逆に観光の終わりが空港であるということもよくあるので、ガイドも空港にはよく行きます。

 

 

前述したように、ただ単にオーストリアに長く住んでいる人が、無償で知り合いをガイドしたり、空港送迎をする場合はいいですが、お金を頂いて仕事としてやる・・・ということであれば話が違ってきます。

 

このような方が公認ガイド資格もさることながら、アシスタント業務の労働許可も所有せずに仕事をしている場合は"違法"となります。

 

見つかった場合はオーストリア当局から多額の罰金を命じられ、最悪の場合はEU外に退去

させられる可能性もあります。

街中では定期的に当局が抜き打ちコントロールをしています。

例えば日本からの添乗員さんが、お客様を連れている時に、当局がコントロールをして捕まったケースもあります。添乗員さんとしては案内するつもりはなく、ただ連れて行くだけだと思ってたかもしれませんが、当局から見れば案内しているように見えたのでしょう。

 

<私自身の体験談>

私自身も過去3回コントロールを経験しています。もちろんガイドロゴを掲げていたにもかかわらずです。

私は正規の国家公認ガイドですから、何の問題もなかったわけですが、当局は3つの理由からコントロールを行っているということでした。

①違法労働者の摘発 (正規のオーストリア国家公認ガイドであるかどうか)

ガイドがちゃんと身分証明書を携帯しているかどうか

③休業中かどうか (税金を納めているかということですね)

 

 


 

私達旅行業界は公認ガイドもアシスタントも皆顔見知りです。主な観光場所や空港などで

皆さん頻繁に会うわけで、見ず知らずの人が仕事をしていればすぐに目立つわけです。

新しく許可を取って仕事を始める場合は挨拶するのは常識ですから、最初は初めて見る顔でも正規に仕事をしていれば立派な同僚です。

逆に違法労働者をオーストリア当局に訴えることも簡単です。

 

そこで・・・

ガイドやアシスタントを選ぶのはお客様御自身ですので、依頼された人物が正規のガイドやアシスタントであろうとなかろうと、お客様が満足できれば関係ないかもしれません。

しかし、オーストリアで仕事をする以上、それに伴った許可もなく、無登録で日本からのお客様をアテンドして料金を取る場合は100%違法行為となります。

 

 

依頼した人物が正規にオーストリアで営業許可を持って営業している人物かどうか、以下のサイトからチェックされてみてはいかがでしょうか?

Wirtschaftskammer Österreich (WKO)

 

これはオーストリア連邦産業院のサイトで、オーストリアでのあらゆる分野の正規事業主が全て登録されています。

このページの左上にある"Firma"の欄に苗字でも名前でもローマ字で入れてみましょう。

依頼された人の名前、住所、オーストリア国家公認ガイドであれば"Fremdenführer"、

アシスタントであれば"Reisebetreuer" と出てくればオーストリアで正規会社登録されている人物ということになります。

逆に全く名前が見つからなかったら許可がない違法労働者です。

 

ここオーストリアの旅行業界のシステムは、国がちゃんと定義をしていて、法的にしっかり決められています。

 

 

 

 

 

 

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