聖コロマンの顕示台

今年6月の始めにメルク修道院に関してシリーズで紹介しました。

そのメルク修道院は今年2014年は、聖人コロマンのまだ腐っていなかったと言われる遺体をバーベンベルクのハインリヒ1世がこの修道院に運ばせた1000年記念の年です。

 

その記念の年に合わせて、普段見ることができないメルクの十字架が特別に展示されてる

わけですが、その他にも今年だけ特別に見られる物があります。

 

それはコロマン顕示台です。

コロマンはアイルランド人のいい所の出の巡礼者で(一説には王様の子とも)1012年メルクがあるNiederösterreichのStockerauで不審な身なりや

外国語を話したことからスパイの容疑をかけられ、拷問され、ニワトコの木に絞首刑となりました。

 

伝説によればコロマンの遺体は腐らず、しかもその枯れていたニワトコの木が再び緑を吹き返したということからハインリヒ1世がコロマンの遺体をこのメルクに運ばせました。

おそらくこの歴史がまだ浅いバーベンベルクの居城に聖人を置きたかったと思われます。

つまりコロマンは1633年までこの地の最初の聖人でした。

 

この聖コロマンの顕示台は、1752年にJoseph Moserによって製作されたもので、ニワトコの木がモデルになっています。

木の幹には、拷問道具を始め、コロマンが身に着けていたマント、巡礼ぼうしなどを見ることができます。

 

顕示台は、銀(部分的に金メッキ)、ダイヤモンド、エメラルド、アメジスト、トパーズなどが使用されています。

 

メルクの十字架と並んで、貴重な物なので普段は見ることができませんが、今年は前述したように記念の年なので展示されています。

 

 

 

 

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