以前このコーナーで紹介した「カフェ ハイナー」や「オーバーラー」といった
ケーキがおいしいことで有名なカフェのチョコレートもお勧めですが、
今日は別のチョコレート屋さんを紹介したいと思います。
このチョコレート屋さんは、日本からオーストリア航空の直行便でウィーンに来る方々に、去年から徐々に知られてきた、質のいいチョコレート屋さん
「LESCHANZ」(レシャンツ)について少し書いてみたいと思います。
![](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=311x1024:format=jpg/path/s4e142077b197ce48/image/i6a01c8439bff0a64/version/1392708672/image.jpg)
LESCHANZ は、ウィーン中心のシュテファン大聖堂から歩いてすぐの所にあるFreisingergasse 1
にあります。
あの有名なデーメルでも働いていて、すでに1995年から自分の
チョコレート工房を構えていた
Wolfgang Leschanzさんが
オープンさせたこのチョコレート屋さんは今年で10年です。
彼の言葉によると、
"Ich hatte einen Traum.
Ich wollte das schönste Schokoladengeschäft von Wien aufmachen"
(私は、ウィーンで一番素敵なチョコレートの店を開きたかった・・・という夢を
持っていました)ということです。
![](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=325x1024:format=jpg/path/s4e142077b197ce48/image/i3ff511d61acf1af3/version/1392710572/image.jpg)
店内に入るとすぐ、すぐ目の前にハプスブルグ帝国時代の双頭の鷲の紋章が見られます。狭いですが古き良き時代を感じる歴史的空間です。
それもそのはずこの店は、
1844年からFrimmel家によって代々営まれてきた
「Knopf König」という
ハプスブルグ帝国時代、宮廷に
商品を卸すことができた
ボタン屋さんだったのです。
この歴史あるボタン屋さん最後のオーナーErika Frimmelさんが2004年に店を閉め、
その後Wolfgang Leschanz さんがこのチョコレート屋さんを始めたわけです。
![](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=303x1024:format=jpg/path/s4e142077b197ce48/image/i3cfef9174b3e2271/version/1392724481/image.jpg)
ガラスケース以外は、内装は当時のままで、当時のボタンが入っていた引出しも、現在ではチョコレートでいっぱいです。
もともと「Knopf König」
(ボタンの王様)・・・そこから「Wiener Schokolade König」(ウィーンのチョコレートの王様)というロゴが店の看板にも
見られます。
ここのチョコレートは大変コクがあっておいしいです。
プレゼント用にも最適なチョコレートが詰め込まれた箱もかわいらしいです。
またこれは個人的なお勧めですが・・・
ここはチョコレート屋さんで、カフェではありません。
しかしこの冬の時期、店内では自家製のHeißeschokolade (ハイセショコラーデ)・・・いわゆるホットチョコレートが提供されていて、
ウィーンのどのカフェで飲むHeißeschokoladeよりもおいしいと思います。
ただ残念ながら冬の時期だけしか飲むことができません。
紙コップで提供され、大€3.90-, 小€3.60- です。
先日飲んだ時にお店の人に聞いたら、おそらく3月いっぱいぐらいで片づけるということでした。
是非機会があったら寄ってみて下さい!
※3月17日(月)に店に行ったら、ちょうどホットチョコレートの最後の日でした。