日本大使館より夏の観光シーズンにおける注意喚起 

休暇シーズンですね。

日本入国時に義務付けられていたPCR陰性証明やワクチン接種証明がやっと4月終わりに廃止されたこともあり、少しずつではありながらも日本からのお客様が増えつつあります。

ただかなりの円安、ロシアを迂回することによって航空運賃も高くなっている、物価も高騰していることで今はヨーロッパは高くなってしまいますね。

 

さて、今日はウィーンの日本大使館からの観光シーズンにおける注意喚起を掲載します。

 

夏の観光シーズンを迎えて日本から多数の旅行者が訪れる一方で、スリや置き引きの被害件数が増えています。

特に今年は国際列車内で貴重品の入ったバッグ等を持ち逃げされる被害が多数報告されています。

スリや置き引きは旅行者のみならず在留邦人の方も被害にあっているので注意が必要です。

また、ウィーン市内で帰宅途中の邦人が3人組に突然暴行を受けるという事件も発生しました。
治安が良いとされる地域においても、周囲に不審な者がいないか常に注意を払う必要があります。
身の危険を感じた場合には、すみやかに現場を離れてください。

(1)注意が必要な場面
 以下のような場面に遭遇した場合には注意が必要です。(大使館注:声をかけられて注意がそれている間に貴重品等を盗み取られる可能性があります。犯罪者は「犯行の標的」のスキをうかがっています。)
 ・時間や道を尋ねてきた場合。
 ・お金の両替を頼んできた場合。
 ・何らかの助けを求めてきた場合。
 ・ぶつかったり押し退けられた場合。
 ・小銭を目の前でばら撒かれた場合。
 ・衣服に汚れをかけられた場合。
 ・電車やバス等の車内でドア付近に立っている場合。

(2)被害を防止するためのポイント
 ・現金、クレジットカード等は体に近いしっかりと閉じられる内ポケットにいれる。
 ・財布はズボンの前ポケットか内ポケットに入れる。
 ・クレジットカードと一緒にPINコードを保管しない。
 ・人前で多額の現金をみせない。
 ・不必要にスマートフォンを使わない。(時間を訊ねられたら要注意)
 ・多額の現金を携行しない。現金はその日必要な額だけ携行する。
 ・貴重品は分散して持つ。
 ・人混みの中ではバッグやリュックサックは体の前か腕でしっかりと押さえ、ファスナーを確実に閉める。
 ・人が接近してきたら警戒する。
 ・磁石のロックで閉めるポケット(鞄やハンドバッグ)は簡単に開けられてしまうので注意。
 ・レストランでは荷物を放置したまま席を立ったり、椅子の背もたれや目の届かないところに荷物を置かない。
 ・コート等の外ポケットに貴重品や財布を入れない。
 ・盗難被害に遭った場合は、すみやかに近くの警察署か133に電話して被害を届け出る。

(3)最近の実際の被害例
 ・ウィーン市1区モーツァルトハウス付近において、女から道をきかれたため地図を確認していたところ、ショルダーバッグから旅券、財布、スマートフォン等を盗まれた。
 ・早朝、ウィーン市3区の停留所でトラムを降りたところ、後方からつけてきた男に鞄をひったくられた。
 ・ウィーン中央駅で電車を降りようとした際、大勢に囲まれて身動きできない状況でバッグから旅券と財布を盗まれた。
 ・ブダペストからウィーンへの国際列車内で、通路を歩いてきた男に足を蹴られたため視線を下に落としているすきに網棚のリュックサックを盗まれた。なお、置き引きは目立たない黒色リュックサックの被害が多く報告されている。
 ・ウィーン中央駅からタクシーを利用し目的地に到着したところ、明らかに高額な料金を請求された。機械が壊れているといわれてクレジットカードでの支払いを拒まれたため現金で支払ったが、レシートももらえなかった。

私自身、仕事でもプライベートでもウィーンの街中を毎日歩いていますがそのようなことに遭遇したことは一度もありません。

ただ中心部は平日でもかなりの人出があるなと思いますし、怪しげな空気を発するような人もいることは確かです。

オーストリアは永世中立国、ウィーンには国連都市もあるので治安は非常にいいと思いますが、注意するに越したことはありませんね。

 

 

 

(問い合わせ先)
○在オーストリア日本国大使
住所:Hessgasse 6, 1010 Vienna, Austria
電話: (市外局番01)531920
Fax: (市外局番01)5320590
ホームページ:https://www.at.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html