灰の水曜日

昨日が謝肉祭の最高潮である火曜日で、今日は灰の水曜日です。

ドイツ語ではAscher Mittwoch(アッシャー・ミットヴォッホ)と呼ばれています。

 

今日から四旬節に入ります。

四旬節とは、灰の水曜日からイエス・キリストが磔になり、その後復活する前日までの時期で、伝統的には食事の節制、祝宴などの自制、祈り・断食・慈善が基本となる時期です。

 

復活祭の日が決まって、そこから日曜日を除いて40日間遡った日が灰の水曜日ということになっています。

この40日間というのはイエスが40日間の断食を行ったことからきています。

 

 

 


 

灰の水曜日という表現は、教会でキリスト教徒の額に灰で十字架の印 (Aschenkreuz)を

つけることからきています。前述したように復活祭からの日を数えると必ず水曜日になるわけです。

 

初期キリスト教時代は、信徒は灰の上に座り、それを頭に振り掛けながら断食を行ったということで、その習慣が額に灰で描く・・・ということに変わって行ったようです。

 

旧約聖書のヨナ書では、"このうわさがニネヴェの王に達すると、彼はその王座から立ち上がり、朝服を脱ぎ、荒布をまとい、灰の中に座した"

 

またダニエル書では、"それでわたしは、わが顔を主なる神に向け、断食をなし、荒布を着、灰をかぶって祈り、かつ願い求めた"   

  

                                                                                  ・・・  とあります。

 

そこから初期キリスト教時代は、罪の報いを受けた信徒達は、四旬節の最初に贖罪服を

着て、灰を掛けられた習慣があります。

 

灰を用いた最初の聖別は11世紀に登場し、1091年ローマ教皇ウルバヌス2世によって灰を振り掛けるという習慣が全教会に推奨されました。

12世紀になって、前年の椰子(シュロ)を燃やした灰を用いるということが規定されます。





Aschenkreuzはもともと男性は頭に振り掛けられ、女性はおでこに描かれる習慣でしたが、今日では性別に関係なく両方行われています。


"灰"は聖書では悲しみや悔い改めの印や、死を意味するものとして登場しています。

キリストの死を悲しんで、人間の罪を悔い改める・・・

土から出て土に帰っていく私達人間が、四旬節の努めに励み、神から罪の赦しを受けて、

新しい命を得て、復活されたイエスの姿にあやかることができるようにといった願いが込められています。









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